【書評】一流になる人 二流でおわる人
こんにちは!アトシです!
今回は、書評を書きます。
ご紹介したい本はこちら
「一流になる人 二流でおわる人」です。
この本は、先日亡くなられた野村克也さんと、将棋の永世棋聖になられた米長邦雄さんの共著の本です。
この本を読んで印象的だったポイント3つをお話します。
先に3つのポイントを言ってしまうと下のものになります。
①努力の方向と仕方
②人間教育の重要性
③反省するタイミング
1つずつ説明していきます。
①努力の方向と仕方
これは米長さんの言葉です。
努力する、一生懸命に取り組むが結果が出ないことがあります。
その原因は、空気が弛緩してしまうことだと米長名人は言っています。
上達したい、成功したい、と考えていても目的意識が明確でない。
自分に何が必要なのかを分かっていない。
自分のものにしようとしない。
このことが、努力が報われない原因だと述べれられています。
教師として、耳が痛くなりました。
生徒の学力を高めたいという気持ちがあっても、今自分に欠けているものに意識がいかないことがあります。
これでは、努力の方向性にブレが生じ、結果にならないのだと思います。
②人間教育の重要性
これは野村監督の言葉です。
野村監督は、野球選手が引退後、社会に出たときに、惨めな生き方をすることになるケースをたくさん見てきたそうです。
読者の皆さんも、イメージできる人がいるのではないでしょうか。
そんな元プロ野球選手を見てきた経験から、人間教育が必要だと感じたそうです。
野村監督の言葉を引用します。
「人生をトータルでとらえ、そこからいまをどう生きるかをつかみ取ることの必要性を強く感じます。」
野村監督の考える人間教育とは、昭和の時代にあったハングリー精神に代わるものを保障する教育だそうです。
時代が変わり、昔の教育を全て踏襲できるわけではありません。
しかし、人間としての魅力を育てる教育が、これからの人生100年時代を生きる子どもたちには必要なのだと改めて感じました。
③反省するタイミング
これも野村監督の言葉からです。
米長先生は、負けた対局の反省はしないそうです。
米長名人曰くコンプレックスが募ってしまうそうです。
対照的に、野村監督は、負けた試合こそ徹底的に反省するそうです。
野村監督曰く、
「負けた試合は教訓の宝庫」だそうです。
私も授業や学級経営がうまくいかないとき、どうしても目を逸らしてしまう傾向があります。
反省をせず、また同じ失敗を繰り返すことも多々あります。
しかし、野村監督の言うように、反省は前に向かって、未来に向かってするものです。
自分の将来を見据えて、失敗を繰り返さず、能力を上げていくためにも、反省を分析しながら行う習慣をもちたいと思いました。
この3つのポイント以外にも、野村監督の選手育成論や監督時代の裏話もあり、とても面白い本です。
米長名人の棋士としての考え方も興味深いものでした。
ここらは余談ですが、
私の大学時代、野村克也さんの本をたくさん買い漁り読んでいたことがありました。
現役引退後に多くの本を書かれている野村克也さんの作品は、一貫性があり読めば読むほど、野村イズムを感じることができ楽しかったことを覚えています。
他に読んだ本で印象的だったものは下のものです。
もし、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
多くのことを教えてくださる野村克也さんの作品から、これからも学んでいきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。